補聴器や人工内耳を使っていると、よく聞くことばを簡単に説明します。
イヤモールド |
補聴器や人工内耳についている、耳の穴にはめる部分の名称です。
人の耳は一人ひとり形が異なります。そこで、使う人の耳形を取って、オーダーメイドで作ります。補聴器は大きく増幅した音を耳に届けるため、耳穴にフィットしたものが必要です。成長とともに耳穴も大きくなるので、数年ごとに作り直しが必要です。
イヤモールドにはさまざまな形や素材があります。
大きさは、耳の穴に隠れてしまう小さなものや、耳介より一回り小さい位の大きいものがあります。
素材は、シリコンで作られた軟らかいものやプラスチック製の硬いものなどがあります。
形は耳穴の形そのものだったり、耳への圧迫感を減らすために穴が開いていたりします。
色も質感もさまざまで、透明なものやいろいろな色が付いていたり、表面にラインストーンをはったものなど、デコレーションがほどこしてあるものもあります。
最近では、歌手やミュージシャンが耳穴に合ったイヤモールドをしていますね。コンサートの動画など見るときに、耳にも注目してみてください。
ハウリング |
正しくは『音響的フィードバック』といいます。
補聴器をつけているときや、ハンドマイクを使っているとき、『ヒュルヒュル』や『ピー』というような高い音が鳴る現象のことです。
補聴器は音を大きく増幅して耳に届ける機器です。増幅した音が漏れて、その音を補聴器のマイクが拾ってさらに増幅するため起こります。
カラオケなどで、マイクを使っているとき、スピーカとマイクが近すぎるとき、いやな音が聞こえることがありますね。それと同じです。
補聴器では、ボリウムが大きすぎたり、フックやチューブが破けていたり、イヤモールドが耳にあっていないときなどに『ハウリング』が起こります。どこがおかしいのか、次のように調べます。
イヤモールドの穴をふさいでハウリングが起こらなければ、イヤモールドが耳にきちんとはまっていなかったり、イヤモールドが耳に合っていないのかもしれません。ハウリングが起これば、フックがきちんと付いていなかったり、チューブが破けて音が漏れているからかもしれません。どこからも音が漏れていないのに、『ハウリング』が起こる場合は、補聴器が壊れているのかもしれません。修理や交換が必要なときは、早めに補聴器店に相談してください。