8/26(金) 長崎大学大学院工学研究科の2名の先生方による高大連携事業クラスラボ(出前講義、コース紹介)を実施しました。
(講義 1)
総合工学専攻 電気電子工学コース教授 田中俊幸先生に、電気科、電子工学科の進学希望者1、2年生10名を対象に『音の分析』というテーマでの講義とコースの紹介をしていただきました。
(講義 2)
機械科学分野准教授 奥村哲也先生に、1、2、3年生進学希望者14名を対象に『よくスベる話 ―摩擦の話―』というテーマでの講義とコースの紹介をしていただきました。
(参加生徒の感想)
・ 私が今回聞いた音と電気に関する出前講義は、大学のような100分の講義でしたがとても興味深く、また現在、電気基礎、数学Bで学んでいる内容ともとても近いもので今まで学んできたことの復習のような感じでとても面白かったです。様々な新しい知識について知ることができましたが、特に印象に残っているのは「フーリエ変換」を用いて音声の周波数を解析していたところです。フーリエ変換後のグラフは、テレビやインターネットなどで見たことがあったのですが、そのグラフはこのような処理を行っているのだと知れてとてもよかったです。オシロスコープで電流の特性を調べる場合に最大周波数帯域というものがあるのですが、実際に計測できるのはそれよりも小さい範囲になるということの理由は複数の周波数を合成しているというフーリエ変換の原理を聞いてとても納得しました。とてもためになる講義でした。
(電子工学科2年生)
・ トライボロジー(Tribology)には、2つの物体を動かすときの抵抗(摩擦)や摩耗などがあり、普段立っていられるのは、摩擦があるからと知り面白かったです。自動車は30%が車を動かし、70%は熱と摩擦による損失だと知り、思っていた以上に効率が悪いと思いました。人類は昔から摩擦と向き合い、どうやったら摩擦を減らせるか努力してきたことを知り感動しました。
また、今回の出前講義で摩擦の研究についての動画を見ました。初めは摩擦で全く動かなかったのが、地面との間に空気を入れることで摩擦を減らし、全く動かなかったはずの人が乗っている椅子が指一本ほどの力で動きました。今まで摩擦は潤滑油などの液体で減らすものだと思っていたので感動しました。身の回りには摩擦が関係しているものが多く面白いと思いました。空気で摩擦を減らせるので、室内などの汚れてはいけない所での重い荷物の移動や介護に生かせると感じました。普段生活する上で摩擦があるからできることが多いと知ることができた面白い出前講義でした。
(機械科3年生)