5月10日(金)に2年生のパブリックワーク水産班が活動をしてきましたのでお知らせします。
パブリックワークとは、本校が取り組んでいる地域課題解決型学習です。
水産班は、春休みのフィールドワークの調査結果に基づき、廃棄されている未利用魚を釣り餌にできないかと考えています。
価値がないものに付加価値をつけていく、いわば「海のわらしべ長者」を目指す計画です。
この日は日島に位置する松園水産様のご協力を得て、定置網体験に参加しました。
船に乗って、網が設置されている漁場まで向かいます。
松園水産の松園文策 社長から定置網漁についてご説明いただきました。
漁場につくと、設置していた網を少しずつひっぱりあげて範囲を狭めていきます。
小魚を狙ってカラスたちも近づいてきていました。自然と共生していますね!
魚のすくいどりも体験させていただきました。これは力が必要ですね。
陸上競技部 投擲種目の濱崎くんの腕の見せどころです。
釣れたサメを抱きかかえてご満悦の山口くん。
さて、船から降りた後は、魚を選別し、さばいていきます。
こちらはヤリイカの選別作業、箱詰め作業。
魚の鱗取り作業も体験しました。
本来なら廃棄してしまうサメとエイを切り身にして提供していただきました。
その後、学校に戻ってきてから、サメとエイをミンチにして釣り餌にする作業です。
なめろうを作るようにひたすら包丁でたたいていきます。
見た目は美味しそうです。ニオイは微妙にアンモニア臭?
ミンチにしたサメ・エイを使って、いくつかの種類の釣り餌を作りました。
ミンチだけバージョン、ミンチにニンニクを入れたバージョン、ミンチに集魚剤を入れたバージョン、
ミンチに小麦粉とニンニクバージョン、ミンチに小麦粉のみバージョン、ミンチに小麦粉とニンニクと集魚剤バージョン・・・。
たくさん作りましたが、サメ・エイの臭いとニンニクの臭いが混ざりあって、すさまじい臭気!
くさい方が魚が寄ってくるということですが、果たして・・・!?
今回製作した釣り餌は厳封のうえ、研修室の冷凍庫に保存することにしました。
5月22日(水)のアドバイザー・サポーターの顔合わせ会の際に封印を解くことにしています。
どのようになっているのか、半分楽しみ、半分恐ろしい(ニオイが)です。
午前中は定置網漁、午後は釣り餌製作とハードな一日でしたが、充実した作業ができました。
今後は製作した釣り餌を使っての検証に進んでいきたいところですね。
1日お疲れさまでした。