10月12日(水)の午後の時間に2学年のパブリックワーク発表会が開催されました。
パブリックワークとは、本校が取り組んでいる地域課題解決型学習です。
新上五島町という身近な地域のさまざまな課題の解決に向けて探究するなかで、
課題解決力や情報収集力・分析力・プレゼンテーション能力など様々な力を伸ばしていくことが目的の授業です。
本年度のパブリックワークは、
水産班
特産品班
農林班
環境班1
環境班2
イベント・伝統班
の6班に分かれて活動し、発表しました。
水産班は、磯焼け(海藻の減少)の原因となっているアイゴやイスズミなどの食害魚の除去に取り組みました。食害魚をおいしく食べるためのメニューを考案し、動画で紹介してPRすることで地産地消をめざし、藻場の回復につなげようとする内容でした。
特産品班は、島内でかつて集作されていた甘夏があまり利用されていないのでもったいないという問題意識から、甘夏を使った特産品を考案しようとしています。若者向けに見栄えもよい琥珀糖に加工し、甘夏の苦みを生かした新しい特産品づくりを進めようとしていました。
農林班は、島内の椿産業に携わる農家の方々の高齢化が進み、椿の実をあまり収穫できていないという課題に取り組みました。収穫作業は大変な作業であるが、みんなでやると楽しいという実体験から、部活動や地域の団体が代わりに収穫して、収益を得て、その資金をもとに遠征費や用具等の費用にあてるという代理収穫制度を提案しました。
環境班1は、上五島の美しい海浜の景観を損なう海ゴミの課題に取り組みました。上五島の海浜に漂着するゴミの種類などの現状を複数回調査し、その現状を島内の小中学生に伝えて、海浜清掃活動を担う人材を増やすべく、パンフレット作成に取り組みました。
環境班2は、同じくゴミ問題に着目し、古着を集めてリメイクする方法を伝え、啓発活動を行うことでゴミの量を減らそうとするものでした。パンフレットを作成して啓発活動を行うほか、リメイク以外に寄付をする方法についても模索していました。
イベント・伝統班は、上五島のイベントについて調査し、伝統芸能に関わるイベントが少ないことを指摘し、伝統芸能を集めたイベント開催のためのガイドブック作成に取り組みました。コロナのためイベント実施ができませんでしたが、今後イベントが開催されることに期待したいところです。
どの班も力作がそろっており、成果物を体育館後方に展示しておりました。
質疑応答も活発に行われ、大変盛会となりました。
ご協力いただきましたアドバイザー・サポーターの皆様、新上五島町長の石田様、町教育委員会教育長の山本様、県教育庁高校教育課指導主事の浜田様をはじめとした来賓の方々、ご参観くださった保護者の皆様、地域住民の皆様、本当にありがとうございました。
本発表会をゴールとするのではなく、今後も活動を継続していく予定です。
これからも中五島高校の活動を温かく見守っていただけますと幸いです。