12月17日(木)に本校3年生が卒業レポートを小値賀町議場で発表する「卒業レポート発表会」を実施しました。
このレポートは「地元小値賀町が抱える課題の現状と背景についてフィールドワークを通じて分析し、解決策を議会と町に提案することで、キャリアプランニング能力や課題解決能力を養う」ことを目的としたものです。地域探究活動は本校の総合的な学習の時間の中核となるものであり、生徒たちは1年次より試行錯誤を繰り返しながら取り組んできました。今年度は5つのグループがそれぞれの研究テーマについて発表を行いました。
(1)環境班【松枯れ】「小値賀の枯れ松を灰利用」
小値賀町で進行している松枯れについて、枯れた松を焼却処理した後に残る灰を草木灰として活用できないかを研究しました。
(2)環境班【藻場】 「MO復活」
小値賀島周辺海域の藻場減少を食い止めるため、藻を食べるガンガゼやアイゴの数を減らす取組などを考えました。
(3)産業班 「小値賀を元気に。」
人口減少に伴う産業の衰退を食い止めるため、小値賀の農業に興味を持つ人を増やす方策についてを考察しました。
(4)防災班 「小値賀の防災の在り方 島全体で防災意識を高めるために 」
非常食レシピの考案・防災の手引書作成を通して、災害や感染症流行といった非常時に対する意識を高められないか調査しました。
(5)観光班 「SNSを通じて観光客を増加 withコロナ」
小値賀へ来島する観光客数をSNSを活用した情報発信によって増加させようと、自分たちで動画作成など実践してみました。
また、発表会には本校の「アイランドチャレンジ」事業のアドバイザーであられる長崎県立大学の中島洋特任教授にもお越しいただきました。
中島先生からは「高校生が実際に体験できることを考えて実行している点は高く評価できる。この活動で課題発見・解決力やAI時代に対応できる行動力を身につけたみなさんは『自分は地域のために役に立てる』という思いを強くすることができており、すばらしい発表だった」とのお言葉をいただきました。
今回の発表会までに、インタビューや資材提供など島内外の多くの方々にご協力いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。