１２月２日（火）の５・６校時に、２・３年ビジネスキャリアコースのうち「なかこうキャリアデザインラボ」の受講者を対象に、ソニー生命保険株式会社の東京の本社及び長崎の支社から併せて１０名の方々を講師に迎え、「ライフプランニング授業」を実施しました。

　ソニー生命保険株式会社では、社会貢献活動として、平成１８（2006）年からこれまで全国で延べ2,400校を超える小学校・中学校・高等学校・大学等の教育機関において体験型授業を行っているとのことですが、本校から全国に広がった事業ということで、このたび、創立６０周年を迎えた本校において、原点に立ち返る形で実施されることになりました。

　本校では、現在、地域課題解決型学習であるパブリックワークを中核とするキャリア教育及びふるさと教育の充実に努めておりますが、「人生１００年時代」を生き抜いていく上で、社会制度に対する理解を深めるとともに、適切な人生設計の在り方を俯瞰的に捉える視点を身に付け、夢や希望に向かってチャレンジする姿勢を育む端緒となる機会の設定を意図したところです。

　２時間連続の授業のうち、１時間目に人生設計の在り方等について説明を受けた後、設定された仮想家族に対して４人又は５人のグループに分かれて親の立場からその家族の将来設計を話し合ってイベントプランニングを作成し、その収支結果・改善策の検討を２時間目に各班に配置された講師（ライフプランナー）の方々の助言及び支援を受けながら行い、最終的には各グループの取組及び作成上の留意点等について共有しました。

　受講した生徒から、「最初『ライフプランニング』という言葉を聞いて、難しい内容なのかと思っていました。説明を聞いていくと、将来どんな風に過ごしていくのかなどの計画を立てることを今回の授業で初めて行い、グループの皆と色々な話をしながら人生のプランを立て、楽しく学ぶことができました。」、「人の意見も聞き入れながら何を買うかなど決めることは難しいと思いました。自分の将来のことを考えることができる時間になり、将来のことを考え、貯金をしながら生活していきたいと思いました。」、「自分の将来就きたい仕事については考えたことがあるけど、お金のことは全く考えたことがなかったので、いい時間になりました。上級学校にいくためにたくさんのお金が必要であることをしっかり頭に入れておき、授業は真面目に受けようと思います。」、「講師の方と一緒に計画を立てることで、グラフや詳しい金額など画面を見ることで分かりやすく変化を見ることができたので、計画を立てやすかったです。講師の方も、分からないところを聞いたら優しく答えてくださり、話題を振ってくださったので話やすかったです。」、「班の講師の方がパソコンの表などを見せてくださり、車、家、学校にかかるお金などに加え、育休がどれくらいまで取れるかを教えていただきました。」、「自分のライフプランを考える上で、優先順位で黒字か赤字か決まるので、これから生活する時はしっかりと必要なものと不必要なものを見極めていきたいと思います。自分の人生や人の人生を考えられるライフプランナーの方々はとてもすごいと思いました。」、「他の班の人たちの発表を見て、人それぞれのライフプランニングがあり、貯金額が変わったりしておもしろかったです。」、「今回、初めてライフプランを考えました。今の自分が将来どのようになっているのか分かりませんが、今の自分にできる勉強や生活をしっかりと整えていきたいと思います。生活費を節約することで他のことにも使えるので、一人暮らしになっても節約していきたいです。」、「講師の方による最後のメッセージの『目標までの間に小さい目標をつくる』というのが、とても印象に残っています。今後、自分でもプランニングをして目標を決めて一つ一つ達成していきたいです。」といった所感が寄せられました。

　御多用の中、遠方から御来校いただき、御指導くださいました講師の皆様方に感謝申し上げます。
　以下に、授業の様子を撮影した写真を掲載いたしますので、御覧いただければ幸いです。