3月1日(水)、第46回卒業証書授与式を挙行しました。
80名の卒業生が、波佐見高校の学び舎から巣立ちました。
卒業生のみなさん、おめでとうございます。これからもお元気にご活躍ください。
高校三年間はまさにチャレンジの連続で、それぞれが目標に向けて努力した三年間だったと思います。目標達成できた人もいれば、残念ながら力及ばなかった人もいると思います。しかし、目標に向けての挑戦は、結果だけが全てではありません。大事なことは、最後までやり遂げたかどうか。愚直に(ひたすら)努力したかどうかです。
今日の日を迎えた皆さんは、波佐見高校での三年間をやり遂げた人たちです。時には苦しく、学校に行きたくない日や、逃げ出してしまいたくなったこともあったかと思います。でもしっかり最後までやり遂げたことはこれからの人生において大きな自信となり、財産になります。これからも恐れることなく挑戦し続けてください。みなさんはその挑戦をやり遂げる力を高校3年間で学んだはずです。
そのような皆さんに卒業にあたって次の歌を餞の言葉としたいと思います。
" あれを見よ 深山の桜咲きにけり真心尽くせ 人知らずとも "
桜は毎年春に必ず咲き、見る人の心を癒やしてくれます。桜も沢山の人に見られることを喜んでいるかのように美しい花を咲かせます。しかし、山奥の、人はだれも来ないような場所にも桜の木はあって、この桜も毎年春にはきれいな花を咲かせます。この桜を「深い山の桜」と書いて「深山の桜」といいます。深山の桜は誰に見られるわけでもないが、きれいな花を毎年欠かさず咲かせます。みなさんは高校を卒業しそれぞれの人生を歩んでいくことになります。そこには多くの試練が待ち受けているかもしれません。しかし、どんな苦境にあっても、人を騙したり、苦しめたり、途中で諦めたり、要領のいい生き方をせず、この深山の桜のように、誰が見ていようとなかろうと、ただただ真心を尽くして力の限り生きてほしいと思います。人は桜のように毎年咲くというわけではありません。しかし、周りの評価に惑わされることなく、一歩一歩確実に歩み続けてください。必ず花開く時が来ます。花を咲かせるために必要なことはたった一つです。
「諦めないこと」誠実に生きていれば必ず花開く日が来ます。その日のためにこれからも挑戦し続けてください。