10月19日(火)、第3回COREハイスクール配信授業が実施されました。今回は北松西高校が配信校となりました。
今回取り上げたテーマは捕鯨の歴史です。江戸時代、長崎県の各離島では捕鯨業が盛んに行われました。近年はお祝いの席でしか見かけなくなりましたが、長崎県は鯨を食べる風習が他県に比べてまだ強く残っているようです。小値賀町も捕鯨業によって栄え、各地から様々な業種の方々移住してきました。「○○屋」という姓が多いのもその名残だと言われています。授業では小値賀町歴史民俗資料館から中継を行い、学芸員の平田賢明様に捕鯨の歴史と当時の捕鯨の様子が描かれた奉納絵馬について解説をしていただきました。
近世中期まで盛んだった捕鯨業は衰退していきます。近代から現代までの様々な資料を用いて、その理由について考察しました。そして、捕鯨について異なる2種類の見解の動画を見たうえで「これからの鯨食文化はどうあるべきか」をテーマに他の3島(壱岐、宇久、奈留)の高校生と議論しました。
これまで何となく「小値賀では捕鯨が盛んだった」と認識していたけれども、実際に知らないことが多く、今回の授業で小値賀はもちろん、捕鯨の歴史について詳しく知ることができました。オンラインで他の島の高校生と話し合う活動もとても新鮮に感じていたようです。様々な方面とつながるCOREハイスクール事業の新たな可能性を発見できた授業になりました。今後もさらなる発展をご期待ください。