今年の平和学習は、まず戦争に関する基本的な知識を振り返り、その後1時間ほど映像学習をしました。戦争によって失われたのは、若い命がほとんどでした。戦争が74年起きていないこの日本で、今の高校生にできることは何なのか、どういう行動を起こさないといけないのかを考えてもらいました。
映像学習のあと、各教室に戻り感想文を書きました。11時02分にサイレンが鳴り、黙祷を捧げました。最後に中学校、高校の生徒会長による平和宣言があり、平和学習を終了しました。
令和元年度 平和学習 大崎高校平和宣言皆さんは、「戦争」と聞いてどのようなイメージを持ちますか。 現在、平和だと言われている日本でも、74年前、たった一発の爆弾で大きな都市があっという間に壊され、一瞬にして多くの人が亡くなりました。私たちと同世代の人たちが、国のためにという思いで、特別攻撃隊として出撃し、多くの人が命を失いました。 その当時のできごとや人びとの思いを、私たちはうまく想像することができません。それは、今、私たちが自分のやりたいことをし、命を脅かされるということもなく安全で安心できる生活を過ごしているからだと思います。 私たちは、戦争は怖い、戦争は恐ろしい、戦争はしてはいけないという気持ちを持ちながらも、日本で戦争があったのは昔の話、今は平和だからという気持ちから、戦争のことから目を背けていることが多いように思います。 しかし、想像することをあきらめてはいけません。 現代社会においても、世界に目を向けると紛争やテロで苦しんでいる国や地域が多くあります。今、この瞬間も犠牲になっている人びとがいるのです。しかし、遠い国の話だからとその事実から目を背けてはいけないのです。その国の人びとがどのような思いで毎日を過ごし、どんな気持ちで銃を持っているのか・・・ そのことを想像することで、今、私たちが何をすべきかが見えてくるように思います。戦争の対義語は平和です。しかし、戦争をしていない私たちの国でも、罪のない人が傷つけられる事件が後を絶ちません。いじめに苦しみ、自ら命を絶つ若者が後を絶ちません。これが平和な国であるといえるのでしょうか。このような社会だからこそ、私たちは身近なところから本当の平和とは何かということを深く考えなければいけないと思います。 そこで、私たち大崎高校は次のことを宣言します。 私たちは生きていることを当たり前と思わず、常に感謝の気持ちを持ちます。 私たちは友達と笑い合い、一人ひとりが今を楽しいと思える環境を作ります。 私たちは自分の意見を持ち、相手を尊重していきます。 私たち一人ひとりの勇気が大きな力へと変わり、そしていつの日かこの世界から戦争がなくなり、みんなで支えあえる平和な世界がくることを信じ、一人ひとりが平和についてしっかりと考え、身近なことから平和活動に取り組むことをここに宣言します。 |