令和３年度最初のWeb発信として、本年度の松浦高等学校（松高）の「学校経営方針」及び「グランドデザイン」についてお知らせします。
「グランドデザイン」は、次の（１）、（２）を大きな目的として、昨年度（令和２年度）から作成しているものです。

（１）「松高の特色」をわかりやすく示し、多くの方々に知っていただく

（２）カリキュラム・マネジメントの起点とする

※　ここでいうカリキュラムとは「松高の教育活動全般」を、マネジメントとは「ＰＤＣＡの各段階をへて、教育活動をよりよくしていくこと」を意味しています。

　また、令和３年度の「学校経営方針」においては、スクール・ミッション（学校の社会的役割及び教育理念）として、「地域と協働して、一人一人の生徒を大切に育む、地域に信頼される学校づくり」をあげました。

　生徒たちは、３年間の松高生活において、上級学校への進学や企業への就職等を選択することで「自らの将来の役割」を決断するなど、キャリアプランニングを進めていきます。

　松高の３年間では、先を見通すことが難しい社会を「生き抜いていく」ため、次の３つの「資質・能力」を身につけることができる教育活動等を準備しています。

【松高３年間で身につけることを目指す資質・能力】

　１.キャリア形成力（将来の目標を持ち、その実現に向け努力を続ける）

　２.責任行動力（責任感、相手を思いやる言動などの「品性」）

　３.ふるさと貢献力（地域を大切に思う。その発展に貢献しようとする意欲をもつ）

　グランドデザインにおいては、文部科学省から研究開発を委託されている「地域課題解決型学習　まつナビ・プロジェクト（略称ＭＮＰ）」を中心に据え、主な教育活動等を５つ設定しています。それぞれの活動に共通する目標として、以下の２つを設定しています。

　【松高の教育活動における目標（カリキュラム・ポリシー）】

　１.支えあい、伸ばしあう学びの推進

　２.一人一人の進路希望の実現

　令和３年度の松高では、地域の皆様とともに教育活動にあたり、生徒一人一人の目指す「資質・能力」を育むため、以下の３つの「重点目標」を設定し、教育活動を進めていきます。

【令和３年度　重点目標】

○グランドデザインを起点とした、カリキュラム・マネジメントの推進

・「松高卒業までに身に着ける資質・能力」及び「カリキュラム・ポリシー」を踏まえた、各教育活動の「充実」と「見える化」の推進

○進路指導と「ＭＮＰ」との関連を強める等、生徒のキャリア形成を組織的に支援

○「ＭＮＰ」コンソーシアムとの連携などによる、発信力の強化

　具体的には、「ＭＮＰ」で設定した校内外の組織による「検証」等を踏まえ、生徒の「資質・能力」の育成を図るための取組の「充実」をはかります。
　松高生に、将来の自らの役割（働くこと）について考察と実践を図らせる「キャリアプランニング」を進めます。
　「地域の顔」となっておられる「コンソーシアム」のメンバーの皆様と協働しつつ、松高のリアルな姿を伝える発信力を強めます。

（地域の方々に松高の「魅力」を認知していただく活動を「見える化」と呼んでいます）

　また、令和２年度に引き続き、松高のキャッチフレーズは、

「松高アイデンティティ　
　　
　　～支えあい、伸ばしあう　ふるさと松浦とともにある学舎（まなびや）～」

としました。

　生徒たちは、松高で、それぞれの目標に向け、日々の生活の中で仲間たちと支えあいながら力を伸ばしていく。
　生徒たちを、保護者・地域・松浦市などの関係の皆様、そして私たち松高教職員が力をあわせ、しっかりと支えていく。
　生徒たちは、ＭＮＰをはじめとする松高の学びの中で、「ふるさと」について調べ・考え、実践、発表し、課題解決能力とふるさとへの思いを醸成していく。

「松高」はそのような学舎を目指して、努力を続けます。
そして、よりよき学舎であり続けるため、一歩ずつ確実に「教育活動の充実」をはかっていきます。

松浦高校は、本年度開校６０周年を迎えます。
６０年の歴史の重みを感じつつ、新たな学びにチャレンジしていきます。

 今後とも、松高へのご理解、ご支援をお願いいたします。

ビジュアル資料はこちら［PDFファイル／302KB］

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長崎県立松浦高等学校　校長　小野下和宏